二本の枝
誰にでも、正しい相手がいる。
同じ木から生まれ、二本に別れた枝のように・・・。
元が一本の木だから、二本の枝は離れない。
誰かが一方を切ってしまっても、
そこからまた新しい枝が出て、二本はまた共に時を過ごす。
二本はいつも美しい。
太陽の恩恵を受けキラキラ輝く時も、
細く積もった雪が二本の弧を描く時も。
そして、二本はいつもともに歩む。
青々とした葉をともに繁らし、豊かに実る果実にともに心躍らせ、
自分たちから去ってゆく葉に、ともに、別れを悲しむ。
二本の枝は幸せだ。
二本は決して離れることがないと知っているから・・・。
やがて、じぶんたちの木に最後が来る。
二本は何も悲しくはない。
永遠に、ともに休めるのだから・・・。
あなたにも、もう片方の枝がみつかりますよう・・・。
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